あらすじ：現代韓国映画界において映画作家として独自の活躍を続ける名匠ホン・サンスが2014年に、日本の加瀬亮を主演に発表し、第71回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された作品。『オアシス』のムン・ソリ、『ミナリ』のユン・ヨジョン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のキム・ウィソン、『逃げた女』のソ・ヨンファといった韓国の名優たちを相手にした加瀬の英語での演技が見もの。第34回韓国映画評論家協会賞最優秀作品賞受賞。

　2012年秋、ホン・サンスの大ファンであることを公言していた加瀬亮と来日中だったホン・サンスの対談が実現、その席上、監督からの出演オファーを受けた加瀬が快諾し、本作が作られることになった。事前に脚本が渡されないため役の作りこみなどの準備は一切できず、毎朝渡される脚本を自然体で演じた。舞台となる「自由が丘8丁目」はソウル特別市安国駅ちかくにある実在のカフェ。
　かつてソウルで語学教師をしていたモリは、愛する韓国人女性クォンに会うために2年ぶりにソウルにやってくる。だが、モリはクォンとなかなか出会えない。ゲストハウスに泊まってクォンを探す日々のなか、モリはカフェ「自由が丘」の女主人やゲストハウスのオーナーの甥と仲良くなり、一緒に食事をしたり酒を飲んだりする仲になっていく。迷路のような路地が多いその街でさまようモリは、クォンと出会えるのだろうか…？


【配信期間：2021年10月25日～11月23日】