あらすじ：H・G・ウェルズの自伝的小説「キップス：素朴な魂の物語」をイギリスの階級社会風刺を込めたミュージカル・ラブストーリーに仕立てた大ヒット舞台を映画化した超大作。監督は『錨を上げて』(1945)、『アニーよ銃をとれ』(1950)、『バイ・バイ・バーディ』(1963)などのミュージカルの名匠ジョージ・シドニー。主演は舞台版の初演やブロードウェイ公演でも主役を演じたイギリスの人気歌手トミー・スティール。日本初配信。

　舞台の初演は1963年3月21日、ロンドンのケンブリッジ劇場で、677回のロングラン公演となり、1965年4月25日にはニューヨークのブロードハースト・シアターで上演され511回の公演を行なった。日本でも市川染五郎（現：松本白鸚）や田原俊彦らの主演で何度も上演されている。尚、映画版でヒロインのアンを演じたジュリア・フォスターの歌は舞台版でアンを演じたマルティ・ウェブが吹替えている。
　19世紀後半のイングランド。幼馴染の孤児キップスとアンは、子どもの頃に拾った6ペンス硬貨を半分に割って互いに持ち、いつか一緒になろうと約束していた。だが、予期せぬ遺産を得て一夜にして大金持ちになったキップスはアンを忘れ、名家の令嬢へレンと婚約してしまう。キップスはヘレンの家で働くアンを見て我に返って婚約を破棄、ついにアンと結婚するが、2人にキップスが無一文になったという知らせが届く…。


【配信期間：2021年10月20日～11月18日】