あらすじ：ラウラ・エスキヴェルのベストセラー小説をエスキヴェル自ら脚色し、俳優としても有名なアルフォンソ・アラウ監督が映画化したメキシコ映画。現実と幻想が交錯する、美しくもエロティックなマジック・リアリズムの傑作。メキシコのアカデミー賞である第65回アリエル賞で作品賞はじめ11部門で受賞し、第5回東京国際映画祭では最優秀主演女優賞と最優秀芸術貢献賞を受賞した。

　アルフォンソ・アラウは俳優としてメキシコ映画界とハリウッドをまたにかけて活躍、『ワイルド・バンチ』、『エル・トポ』、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』、『サボテン・ブラザース』などに出演、1971年にメキシコ映画『EL AGUILA DESCALZA』で監督デビューした。本作製作時には原作、脚本のラウラ・エスキヴェルと結婚していたが後に離婚。現在89歳だが、今も現役で監督最新作の準備中だという。
　1895年のメキシコ。料理上手な娘ティタは、愛する青年ペドロが姉のロサウラと結婚してしまい、情熱を料理へと振り向ける。ティタの作る料理には不思議な力が宿っていた。ペドロから贈られた薔薇の花びらをソースにしたウズラ料理にはティタのペドロへの想いが込められ、それを食べた者はその熱い情熱に身体が火照ってしまうのだった。母親エレナはティタとペドロの仲を疑い、ペドロ一家を遠くへ引っ越させてしまう…。


【配信期間：2021年11月1日～11月30日】