オススメポイント：　『カルネ』(1991)で衝撃的デビューを飾り、『LOVE 3D』(2015)、『CLIMAX クライマックス』（2018)など、1作ごとに世界中の映画ファンを挑発し続ける鬼才ギャスパー・ノエが2002年に発表した問題作。第55回カンヌ国際映画祭での公式上映の際には強烈な描写の連続に途中退場者が続出して話題となり、ストックホルム国際映画祭2003では最優秀作品賞を受賞した。モニカ・ベルッチが体当たりの熱演を披露、当時実際の夫婦だったヴァンサン・カッセルが共演している。音楽は元ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。エンディングから始まり、時系列を逆から描く挑戦的な構成の作品で、ノエはこの後、時間軸に沿って再編集した『アレックスSTRAIGHT CUT』（2020）も発表している。