オススメポイント：　イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオが2015年に発表し第72回ヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した問題作。17世紀と現代が交錯し、魔女裁判の拷問や吸血鬼など、反キリスト教的モチーフが象徴的に語られる謎に満ちた内容で世界を驚かせた。観客の予測を覆す衝撃のラストが美しく、恐ろしい。日本では東京国際映画祭2015で上映。舞台はイタリア北部の町ボッビオ。近隣のピアチェンツァ生まれのベロッキオ監督は小学生の頃、川のあるこの古い町で夏休みを過ごしたことがあり、とても愛着があり思い出深い場所だという。魔女に疑われる尼僧ベネデッタを演じるのはこれが長編映画デビュー作となるリディア・リバーマン。彼女はベロッキオ監督が発掘した新人で、ベロッキオが演出を担当した数本の舞台にも出演している。