あらすじ：中国の四大民間説話の一つで、中国版「ロミオとジュリエット」ともいうべき東晋時代が舞台の悲恋物語を巨匠リー・ハンシャンが贅沢に映画化して大ヒットした黄梅調歌劇映画の代表的傑作。第2回金馬奨で最優秀作品賞、監督賞、音楽賞、主演女優賞など6部門を受賞、第10回アジア映画祭では最優秀カラー撮影賞（西本正）他4部門を受賞。60年代香港映画で最も重要な作品ともいわれる名作。

　黄梅調とは黄梅戯とよばれる高音の歌曲を配した民間演劇のスタイルを取り入れた作品の総称で、この映画の爆発的ヒットによって香港映画界は黄梅調ブームが起こり、数多くの時代劇歌劇が製作された。ツイ・ハーク監督の『バタフライ・ラヴァーズ』(1994)など、この原作を基にした映画やTVシリーズは30作以上にのぼり、宝塚の舞台「蝶・恋」にもなった。巨匠キン・フーは本作の第2班監督を担当している。
　祝家の娘、英台は自分も男性のように学問がしたいと両親を説得し、男装して杭州の学校で学ぶため、旅にでる。途中、同じ学校へ向かう梁山伯と知り合い、2人は兄弟の契りを交わし、親友として共に学ぶ。3年後、英台は実家に帰る際、自分が女性で、山伯と結婚したい想いを残していくが、山伯がそれを知り、英台に求婚しようと祝家を訪れた時、彼女は大富豪の息子と婚約していた…。


【配信期間：2021年9月12日～10月11日】