オススメポイント：　大林宣彦監督が檀一雄の純文学「花筐」を脚色し、デビュー作『HOUSE／ハウス』(1977)より以前に書き上げていた幻の脚本を40年の時を経て2017年に映画化した念願の企画。本作の準備中に 肺がんが判明、余命宣告を受けながら完成させた、『この空の花 –長岡花火物語』(2012)、『野のなななのか』（2014）に続く大林宣彦的 “戦争三部作”の締めを飾る魂の集大成。「ふるさと映画」の一環として撮影は佐賀県唐津市で行なわれ、3000人の市民エキストラ・ボランティアが参加した。第91回キネマ旬報ベスト・テン監督賞を受賞し、日本映画ベスト・テン第2位に選出された他、第72回毎日映画コンクール日本映画大賞、第62回三浦賞などを受賞した。