オススメポイント: 長編デビュー作『ありふれた話』(2009)が第39回ロッテルダム国際映画祭で最高賞タイガー・アワードを受賞するなど、世界的に注目を集めるタイの女性監督アノーチャ・スウィチャーゴーンポンが2016年に発表した長編第2作。1976年に起きた「血の水曜日事件(タンマサート大学虐殺事件)」を題材にした野心的な作品で、第69回ロカルノ映画祭でプレミア上映され、タイのアカデミー賞といわれる第26回スパンナホン賞で最優秀作品賞、監督賞、編集賞を授賞、第90回アカデミー賞外国語映画賞タイ代表作品に選出された。日本では第12回大阪アジアン映画祭で上映されスペシャル・メンションを受賞、2021年にはAsian Film Jointによる監督特集の1本として全国巡回上映された。