あらすじ：60年代安保闘争を背景に、若者たちの社会への鬱憤ややり場のない怒りを鮮烈に描いてセンセーションを巻き起こし、若い世代の共感を呼んでヒットした大島渚28歳のときの監督第2作。この映画の成功により“松竹ヌーヴェルヴァーグ”という言葉が生まれた。川又昂らの監修により４Ｋ修復を行い2014年カンヌ国際映画祭クラシック部門でワールドプレミア上映されたデジタル修復版。

　この映画のヒットは邦画各社が新人監督を起用した斬新な作品を次々と発表する動きを生み、日本映画が大きく変わっていくきっかけにもなった。ジャン=リュック・ゴダールは2002年の来日時の会見で、「大島渚の『青春残酷物語』が真のヌーヴェルヴァーグだと思う。私やトリュフォーよりも前に、オオシマは既存の映画とは全く違う映画を撮っていた」と語っている。
　真琴は、中年男にホテルに連れ込まれそうになったとき、大学生の清に助けられ、2人は付き合うようになる。姉に交際をとがめられた真琴は家出をし、清のアパートで同棲をはじめてしまう。2人は美人局で金を稼いでいくが、真琴の妊娠が発覚する。欲望にまかせ、反抗的で無軌道過ぎる2人の生き方はやがて現代社会や大人の世界と衝突し、取り返しのつかない悲劇へと暴走していく…。

【配信期間：2021年7月26日～8月24日】