あらすじ：大ヒットした『楊貴妃』に続き、中国史上唯一の女帝、武則天（則天武后）の半生を、巨匠リー・ハンシャン監督、リー・リーホア主演のコンビで描いた史劇スペクタクル超大作。西本正が撮影を手がけた香港映画界初のシネマスコープ作品で、1963年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。音楽も『楊貴妃』に引続き成瀬巳喜男監督作品などの斉藤一郎が担当している。

　ショウ・ブラザースが企画した“国を傾かせた4大美女”を描くシリーズの第2弾。中国三大悪女の一人とも呼ばれる武則天を単なる悪人ではなく、無能な男たちを退け為政に乗り出すフェミニズムの先駆者としても描き、その後数多く製作される武則天を描くTVドラマの原点にもなっている。後に監督となるロー・ウェイやキン・フーが俳優として出演しているのも見もの。外景は一部日本ロケされた。
　唐の二代皇帝、太宗の側室として2人の子を生んだ武照は、太宗の死後、寺に入っていた。三代皇帝、高宗の正室、王皇后は、高宗が側室の蕭淑妃を寵愛し、その一派が勢力を拡大しているのを阻止するため、武照を高宗の側室に迎える。だが、武照は高宗の寵愛を独占し、王皇后をはじめ、我が子である皇太子ら敵対する勢力を次々と排除して実権を握り、女帝にまで上りつめていく…。

【配信期間：2021年7月27日～8月25日】