オススメポイント：　小津安二郎監督が松竹蒲田撮影所時代の1932年に発表した24本目の監督作でコメディ・タッチのホームドラマ。東京郊外の新興住宅地を舞台に、サラリーマンの悲哀と子供たちのマウントの取り合いを軽快に描いて第9回キネマ旬報ベストテンで初めて1位を獲得し、名匠・小津の評価を決定づけたサイレント時代の代表作。『非常線の女』(1933)【2月23日まで配信中】と同じく原作にクレジットされているゼームズ・槇は小津のペンネーム。この作品以降、小津作品からフェイド・イン、フェイド・アウトが一切なくなり、カットのつなぎだけのスタイルが確定した。第36回 東京国際映画祭でワールド・プレミアされた4Kデジタル修復版を4Kスペックで日本独占初配信。