あらすじ：『殺人の追憶』【12月22日～1月20日配信】、『パラサイト 半地下の家族』(2019)などで国際的注目を集めるポン・ジュノ監督が2000年に発表した長編監督デビュー作。郊外のマンションで起こった連続小犬失踪事件を巡るシュールなシニカルコメディで、ペ・ドゥナが第21回青龍映画賞女子新人賞を受賞、第25回香港国際映画祭では国際映画批評家連盟賞、第19回ミュンヘン国際映画祭では新人監督賞を受賞した。

　邦題の“ほえる犬は噛まない”は英語原題の訳で、「やかましい者ほど実力が伴わない」という諺。韓国語原題は「フランダースの犬」。劇中、イ・ソンジェ演じる主人公ユンジュがカラオケで渡辺岳夫が作曲したアニメの「フランダースの犬」の韓国語主題歌を歌うシーンがあり、エンド・クレジットには同曲のジャズ・アレンジおよび韓国のロックバンド、チェリーフィルターが演奏するカバー・バージョンが流れる。
　中流家庭の人々が住む閑静なマンション。飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュはイラついていた。やがて起きる小犬失踪事件・・・。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナムは平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな時、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知り、ヒョンナムの小さな正義感に火がつきビラ貼りを手伝い始めるのだった…。


【配信期間：2021年12月19日～2022年1月17日】