あらすじ：『フレンチ・コネクション』(1971)、『エクソシスト』(1973)の巨匠ウィリアム・フリードキンが、総製作費2000万ドルと2年の製作期間をかけてアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の傑作『恐怖の報酬』(1953)のリメイクに挑んだサスペンス超大作。第70回(2013)ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された121分オリジナル完全版の4Kデジタル・リマスター版(2K)での配信。フリードキンは「1コマも修正する気にならないほど気に入っている自らの最高傑作」と語っている。

　初公開時、北米以外では約30分カットされた92分の短縮版が公開され、その後長い間オリジナル版を見ることは困難だったが、フリードキンは自ら複雑極まりない権利問題を解きほぐし、121分オリジナル完全版の5.1ch、4Kデジタル・リマスター化を指揮。各国で上映されて再評価の嵐を巻き起こした。スティーブン・キングはこの作品を人生で最も好きな作品と公言し、クエンティン・タランティーノも最も好きな12本の作品の1本に選んでいる。
　南米某国。ジャングルの奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、その地に流れてきた4人の犯罪者は、高額の報酬に加え海外に出国できる旅券との引き換えに、わずかな衝撃でも大爆発を起こす消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。2台のトラックに分乗した男たちは、火災現場まで道なき道を300キロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは…。


【配信期間：2022年1月28日～2月26日】