あらすじ：第三次世界大戦後の警察国家を舞台に、すべてが管理され感情が犯罪となる世界で抑制された人間たちが反乱を起こす近未来SFアクション。クリスチャン・ベールが初めてハードなアクションに挑み、カート・ウィマー監督が考案したガン・アクションと東洋の様々な武術を融合させたオリジナルの格闘技＜ガン＝カタ＞の見せ場が、痛快かつスタイリッシュに描かれるカルト的な人気作。製作は『スピード』(1994)のヤン・デ・ボン。

　物語はフランソワ・トリュフォー監督によって映画化もされたレイ・ブラッドベリの小説「華氏451度」の影響を大きく受けており、精神抑制剤のモチーフはジョージ・ルーカス監督『THX-1138』(1971)に酷似しているなど、極めてわかりやすいディストピアSF。その設定を背景に、ひたすら繰り広げられる＜ガン＝カタ＞アクションを見る作品になっている。ウィマー監督は精神的続編と語る次作『ウルトラヴァイオレット』(2006)でも＜ガン＝カタ＞を見せ場にしている。
　第三次世界大戦後、都市国家リブリアでは国民が感情を持つことや感情を動かす音楽や芸術の所有を禁止し、精神抑制剤の服用を強要しており、違反者は“クラリック”と呼ばれる執行官によって容赦なく処刑されていた。敏腕クラリックのプレストンは、忠実に任務を遂行していったが、反乱者メアリーの逮捕をきっかけに、感情を取り締ることに疑問を抱き始める。やがて彼は抑制剤の服用を止め、地下組織の協力者として反乱に加わっていく…。


【配信期間：2022年1月30日～2月28日】