あらすじ：シルヴェスター・スタローンが製作、監督、共同脚本を手掛けた『サタデー・ナイト・フィーバー』の続編。ジョン・トラヴォルタ演じるかつてのディスコ・キングが、ブロードウェイのミュージカル・スターを目指して奮闘する。一作目の爽やかな青春ドラマから８０年代MTV調演出でマッチョに見せるダンス版『ロッキー』と化し、一部で「映画史上最悪の続編」と呼ばれながら、カルト・ムービーとしても人気がある。

　ビージーズの爽快さとミスマッチなフランク・スタローンのコテコテなロック、恥ずかしさ満点の80年代ファッションの数々、そして悪趣味の極致とまで評されたクライマックスのダンス・ステージ…。スタローンが本気で作り、トラヴォルタが全身で熱演したバッドテイストが、今日では斬新かつパワフルな魅力を放っている。『サタデー・ナイト・フィーバー』のオープニングと同じくNYの街を行く幕切れも鮮やか。
　あれから５年、ディスコ・キングとして名を馳せたトニーはブロードウェイ・スターを目指しながらダンス講師をしていた。だが、大都会の中で個性を出し切れず、オーディションも失敗の連続だった。そんな彼の目に飛び込んできたのは、トップダンサー、ローラの美しいダンス姿だった。トニーは、彼女が主演する次の大きな公演で共演者となり、自らもトップを目指そうと、積極的なアプローチを開始する…。