あらすじ：『M★A★S★H マッシュ』『ナッシュビル』『ザ・プレイヤー』『ショート・カッツ』『プレタポルテ』…、“アメリカのインディペンデント映画の父”と呼ばれ、いわゆるハリウッド映画とはまったく異なる数多くのユニークな傑作を遺し、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアの3大映画祭すべてで最高賞を受賞した巨匠ロバート・アルトマンの映画人生を追ったドキュメンタリー。第71回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門出品作品。

　監督は『カーマイン・ストリート・ギター』などのロン・マン。映画の冒頭には、「アルトマネスク（アルトマンらしさ）」というアルトマンが映画界における格闘の中で貫き通した精神と、彼の監督作が持つ共通した傾向から生まれ、今では多くの辞書にも載っている形容詞が以下のように説明されている。①現実をありのままに描写、社会批評的、ジャンルの転覆　②ありきたりな規範にさからうこと　③破壊不能なこと
　本作の監修も務めるアルトマンの妻キャスリンや美術監督として活躍する息子スティーブンなど、家族によるナレーションを背景に、アルトマンが自身の映画哲学を語る様々なインタビュー映像、名場面、撮影風景、ホームムービー等を駆使した構成。成功と失敗を繰り返しながら、ハリウッドの権威に決して屈することのなかった全キャリアが明解に語られ、随所にアルトマン作品に出演した俳優たちの絶妙な一言コメントが挿入される。

【配信期間：2021年9月27日～10月26日】