あらすじ：『つかのまの愛人』(2017)に続くフランスの愛の名匠フィリップ・ガレル監督の最新作。大学受験のため地方からパリへやってきた青年と3人の女性との、自由でわがままだが熱することのない恋愛の行方が、美しいモノクロ映像と音楽で綴られる。第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第8位に選出された。日本初配信。

　『パリ、恋人たちの影』(2015)、『つかのまの愛人』と同じく、美しいモノクロ映像を手掛けたのは、ダニエル・シュミット監督とのコンビで知られるスイスの名カメラマン、レナート・ベルタ。脚本と台詞にも『パリ、恋人たちの影』、『つかのまの愛人』に続き大巨匠ジャン＝クロード・カリエール（2021年没）が参加、ガレルと『夜風の匂い』(1999)などガレル作品を数多く手掛けるアルレット・ラングマンと共同で執筆している。
　美術工芸大学の試験を受けるため、地方からパリにやってきたリュックは、バスの行先を教えてもらった若い女性ジェミラと恋に落ちる。その後、父の住む故郷に戻ったリュックは、かつての恋人ジュヌヴィエーヴと再会すると、ジャミラを捨てすぐに復縁するが、ジュヌヴィエーヴの妊娠を知り彼女の元を去る。やがて試験に合格してパリに住むようになったリュックは、ベツィという新しい恋人と付き合いはじめるが、今度は彼がベツィに翻弄される…。


【配信期間：2022年2月7日～4月7日】