あらすじ：“20世紀最高のバッハの奏者”と称されるブラジル生まれの天才ピアニストで指揮者のジョアン・カルロス・マルティンス。不慮の事故によって両手に大きな障害が残り、一度はピアニストを諦めたものの、不屈の音楽愛でハンディキャップを乗り越え、奇跡の復活を遂げたジョアンの感動的な半生を描いてブラジルで大ヒットした音楽伝記ドラマ。クリント・イーストウッドも映画化を熱望していたという企画である。

　「G線上のアリア」「平均律グラヴィーア曲集」「イタリア協奏曲」「フランス組曲」「パルティータ第2番ニ短調」など、全編をバッハの名曲が彩るが、劇中に使用されている曲はすべてジョアン・カルロス・マルティンス自身の演奏によるもの。なお、本作完成後の2019年12月、ジョアンがバイオニック技術による“魔法の手袋”で両手の自由を取り戻し、20年ぶりに演奏できるようになったことが世界に報道された。
　幼い頃から天才と呼ばれていたジョアンは、20歳でカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、世界的に活躍するまでになる。一流の演奏家として世界を飛び回っていたジョアンだったが不慮の事故により右手の3本の指に障害を抱えてしまう。それでも彼は不屈の闘志でリハビリに励み、再びピアニストして活動できるまでになり、バッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦するが、彼にさらなる不幸が襲い掛かる…。


【配信期間：2022年2月3日～3月4日】