あらすじ：台湾の巨匠ホウ・シャオシェンが、日本との合作で1998年に発表した19世紀末の上海が舞台の文芸ロマン。清朝末期に韓邦慶によって蘇州語で書かれ、60年代に張愛玲（アイリーン・チャン）が英訳して広く知られるようになった小説「海上花列伝」の映画化。音楽は半野喜弘。第51回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、1998年度カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第1位に選出。第4回アジア太平洋映画祭で監督賞、美術賞、第35回金馬奨で審査員賞と美術賞を受賞した。2019年に4K修復が行われ、上海国際映画祭で上映された。

　清朝末期の上海の高級遊郭。広東省出身の官僚、王(ワン)は、数年来の馴染みである小紅(シャオホン)を置いて、別の女性にも通い始める。そんな王の姿を見て小紅は泣き止まず、いくらなだめても機嫌が直らず、王は戸惑う…。一方、温厚で心優しい置屋の女将の娘、双珠(シュアンチュウ)は、若い遊女たちを一定の距離を保って見守り、彼女たちの相談相手となっている。そして、誰よりも気の強い、翆鳳(ツイフォン)は、女将に不満を募らせ、馴染み客の羅(ルオ)の資金援助を受けて独立を画策する…。


【配信期間：2022年3月18日～4月16日】