あらすじ：巨匠・小津安二郎が家族の絆や老いと死を描いた代表的名作。黒澤明監督の『七人の侍』と並び世界中の数多くの映画作家から愛され、オマージュを捧げられる世界で最も有名な日本映画の1本。英国映画協会発行「サイト・アンド・サウンド」誌の企画、世界の映画監督が選ぶ“世界一の映画”2012で1位に選ばれた。小津の生誕110年記念として修復され、2013年ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・クラシック部門で上映された最新リマスター版。

　1953年度キネマ旬報ベストテン第2位。2009年キネマ旬報オールタイム・ベスト映画遺産200日本映画編第1位など、数多くのオールタイム・ベストで上位にランクされている。本作のオマージュとして製作された作品に『東京画』（1985）、『みんな元気』（1990）、『珈琲時光』（2003）【12月14日～2022年1月12日配信】、『HANAMI』（2008）、『東京家族』（2013）などがあり、日本のテレビでは5回リメイク・ドラマが製作、放映されている。
　尾道に住む老夫婦、周吉と妻のとみが東京で暮らす子供たちを訪れるために上京する。子供たちは久しぶりの再会で2人を歓迎するが、それぞれ家庭の都合もあり、仕事の忙しさに追われて長い間は両親の相手をしていられない。結局、周吉ととみを気遣い、一番親身になって世話をしてくれたのは戦死した次男の嫁、紀子だった。その旅を終え、2人が尾道に戻ってまもなく、とみが倒れ、危篤との報が子供たちに届く…。


【配信期間：2021年12月13日～2022年1月11日】