あらすじ：『ワイルドバンチ』(1969)、『砂漠の流れ者／ケイブル・ホーグのバラード』(1970)などで世界的に絶大な人気を誇るバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー(1925－1984)の生涯を追い、出演者を中心とした数多くの関係者たちが彼の人物像や映画にかける情熱、スタジオとのトラブルなどをリアルに証言するドキュメンタリー。映画作家としての才能を称えるだけでなく、酒とドラッグに溺れた弱い一面までもが赤裸々に明かされる。

　監督のマイク・シーゲルは、劇場用映画としてまとめられた本作の他、『ダンディー少佐』(1965)、『わらの犬』(1971)、『戦争のはらわた』(1977)、『コンボイ』(1978)など、10本以上のペキンパー監督作の裏側を追った中短編ドキュメンタリーを製作しており、その多くは各作品のディスクの特典映像に収録されている。また、ペキンパー作品以外にも『グライド・イン・ブルー』、『アラモ』、『夕陽のガンマン』など、数多くの特典映像用ドキュメンタリーを監督している。
　オープニングとエンディングは最後の仕事になったジュリアン・レノンのミュージック・ビデオの撮影現場。「ガンスモーク」や「ライフルマン」などのテレビ西部劇の脚本、監督を手掛け、1961年に『荒野のガンマン』で長編監督デビューした経緯が紹介され、続いて『昼下がりの決斗』(1962)から遺作となった『バイオレント・サタデー』(1983)まで、全14作品の傑作の数々の製作状況やスタジオとの確執、興行結果や批評などが語られていく。


【配信期間：2021年11月19日～12月18日】